日別アーカイブ: 2004-06-12

楽しい方向音痴から

さて,略地図と紹介状を手に新しい病院へ.
ごとごと電車に揺られて,地下鉄へ.

西と東を最後まで間違えていることに
駅にたどり着いてから気がつく.
西梅田と東梅田は乗換駅とはいえ
その距離は膨大である.すっかりしょんぼり.

次に目的の駅までたどり着いたら,
別に地下鉄に乗らなくてもがんばれば歩ける程度の
距離だったことに気づく.さらにしょんぼり.

そして書いてあるとおりの駅の出口から出たのに
ランドマークが見当たらなくてどっちにむいて
どっちに動けばいいのかわからなくなる.しょぼーん.

ぼくらさびしい迷子になろうよ,と歌ったのは
たまであるが,誰かつれあいがいるのならともかく
ひとりで迷子はこの年になってもさびしいものである.
予約時間へのプレッシャーも含め,小雨の中を
あちらへまたこちらへと.似た名前のビルが多くて
へどもどするが,なんとか到着.

診察を受けて,薬を受け取る.こちらの病院では
以前と違って出せない薬があるらしく,いくつかが
同じ成分の似た薬,いくつかが成分も違う似た薬.
薬の説明を受けてお持ち帰り.ひとかかえもある袋に
いっぱい詰めてもらって無料.保険料をきちんと
納めているぶんのお返しはいただいておかないと.

さて病院のビルを出る.…どっちから来たかわからない.
もしかしたら人生そのものが方向音痴なのかもしれん.
前向きに努力するより先にどちらが前かわかりません.

物は壊れる人は死ぬ,三つ数えて眼をつぶれ

「私,死にます.」というメールが来る夜.
それを止める権利は,残念ながらぼくにはない.
ひとりじゃ死ぬことすらできなかった死にぞこないだから.

このページを見ているひとは.死ぬ.
きみは死ぬ.あなたも死ぬ.おまえも死ぬ.きさまも死ぬ.
貴兄も死ぬ.貴女も死ぬ.てめえも死ぬ.そっちも死ぬ.
あっちも死ぬ.今すぐではなくても,必ず死ぬように
できてるんだなあ.上記セリフは日野日出志の「地獄変」より拝借.

人はやはり必ず死んでいきます.この世に命あるものは
老い苦しみながら最後にはいなくなってしまいます.
物は壊れるし人は死にます.拳銃をこめかみに当てて
三つ数えて,振り返った瞬間に生き残れたら
それだけでもそれだけのラッキーに感謝してみます.

生きることに幸とか不幸とかないんですよ.
我慢して生きてるだけ,それだけで赦されてるんですから.
生きる意味についてはまだ若輩者なのでわかりませんが
死ぬ意味についても同じ様にわかってないのかも
しれませんね.

さて,明日は病院だ…はじめて行く病院は緊張するよきっと.
誰か誰でもいいから後頭部を鈍器で殴り殺してくれないかなあ.