楽しい方向音痴から

さて,略地図と紹介状を手に新しい病院へ.
ごとごと電車に揺られて,地下鉄へ.

西と東を最後まで間違えていることに
駅にたどり着いてから気がつく.
西梅田と東梅田は乗換駅とはいえ
その距離は膨大である.すっかりしょんぼり.

次に目的の駅までたどり着いたら,
別に地下鉄に乗らなくてもがんばれば歩ける程度の
距離だったことに気づく.さらにしょんぼり.

そして書いてあるとおりの駅の出口から出たのに
ランドマークが見当たらなくてどっちにむいて
どっちに動けばいいのかわからなくなる.しょぼーん.

ぼくらさびしい迷子になろうよ,と歌ったのは
たまであるが,誰かつれあいがいるのならともかく
ひとりで迷子はこの年になってもさびしいものである.
予約時間へのプレッシャーも含め,小雨の中を
あちらへまたこちらへと.似た名前のビルが多くて
へどもどするが,なんとか到着.

診察を受けて,薬を受け取る.こちらの病院では
以前と違って出せない薬があるらしく,いくつかが
同じ成分の似た薬,いくつかが成分も違う似た薬.
薬の説明を受けてお持ち帰り.ひとかかえもある袋に
いっぱい詰めてもらって無料.保険料をきちんと
納めているぶんのお返しはいただいておかないと.

さて病院のビルを出る.…どっちから来たかわからない.
もしかしたら人生そのものが方向音痴なのかもしれん.
前向きに努力するより先にどちらが前かわかりません.

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