なぜかころりと手の中に最終日のチケットが
転がりこんだので,行ってきました最終日
スペクタクルミュージカル『十戒』.もう
大阪城ホールはすごい人.普段自発的には
こういうお出かけをしないので,久々に
ひとまみれになりました.ふらふらしつつ
チケットをもぎってもらって入場ですよ.
席は普通の椅子….で,腰かけ落ち着いて
パンフレットを眺めていると,いかにも
業界人でゴザイマスといった風体のひとが
あちこちうろうろしている.同じハゲでも
こじゃれた髪型に仕上げるひとというのは
いるものだなあと実感.日本のおやぢは
もうちょっと頑張れそこらへん.なにやら
仰々しい方々が案内のものを従えてのしのし
やってきたり,どこから来たんだとあえて
つっこみたくなるようなゴールドのコートを
まとった貴婦人なども.ミュージカルって
いつもどこでもこんな感じなんですかね?
さて開演.照明が落ちて,エジプト兵が
わらわらと観客席へとのし歩く.うわー.
そのまま舞台へ駆け登り,ヘブライ人の
子どもを虐殺しまくるシーンからはじまり.
母親がナイルに子を流して,エジプトの
王女に拾われてモーゼと名付けられて
ラムセスとの覇権を争ったり奴隷たちの
救済に目覚めたり放浪してシナイ山へと
たどり着いて結婚してみたり犬を探して
山を登ると燃えるイバラの形の神から
予言を授かったりエジプトに舞い戻って
ラムセスを10の災いで苦しめ出エジプトを
果たしたり.こんなにかいつまんでいいのか.
で,お約束の海が割れるシーンは.なんか
スクリーンの映像とスモークでごまかされて
しまった感じ.スペクタクルな場面としては
ここがクライマックスなわけですが,まだ
お話は続くのです.モーゼがちょろっと
シナイ山に籠って人間の掟を書き付けた
40日間の間に,なぜヘブライ人は簡単に
享楽主義に溺れて金の仔牛の偶像などを
作り上げてしまいますか.まあそれだけ
堕落したほうが,十戒を授かって戻って来る
モーゼの言葉が痛烈になるわけですが.
最後はブラヴォーの声が高まり,舞台下まで
みんな駆け寄る駆け寄る.つい勢いで同じく
駆け寄ってしまいました.さすがアリーナ,
二階席とはこういうところで待遇が違うな.
真近で見る俳優陣はフランスの綺麗どころで
あるだけに,ほんとにお美しい美女ぞろい.
ダンサーもきびきび動くなーと思ってたら,
細いのに腹筋とか割れ割れだし.終了後も
拍手に乗せてダンスのパフォーマンスを
ぐりぐりしてくれて歓声鳴り止まず状態.
最後に砂色の石壁が閉ざされて公演終了ー.
いやー,たまにこういうところに出かけると
おもしろかった.セットも衣装もよかったし.
ただ,モーゼよりラムセスのほうが,お歌が
うまかったと思う….歌唱力はモーゼ妻と
モーゼ妹が一番だったかなあ.音楽自体は
トランスっぽいものも織り交ぜられていて
心地よかった.でもスピーカーの正面なので
会場の外に出ても耳が割れておりました….
Les Dix Commandements
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