苺のように,晴れ

朝七時ごろ,同居のひとがなにやら
ごそごそしている.だけどもぼくは
起きる気力がなくて,おふとんから
離れられない.そのまままた寝入る.

朝九時ごろ.ようやく起きることが
できました.同居のひとは逆にまた
寝ている.そっとしておこう.では
ちょっとだけぼくも自分のゲームを
やってみて,クリアできずにへこむ.
昔はもうちょっと上手だったような
気がしたのだけれど,思い出補正か.

もう一度うとうとしているところへ
同居のひと元気に起床.それじゃあ
お昼ごはんなど食べに出かけますか.
近所の店でもしゃもしゃいただいて
それじゃあ家に帰ります.これから
どうします.温泉にでも行きたいと
同居のひとは言いました.だけども
部屋で少し時間を過ごしていたので
もはや外に出たくないモードでした.
なのでもうしわけないけれどぼくは
もう少し寝ます.残念だけどひとり
温泉を楽しんで来てくださいましな.

お見送りをして,そこからまた横に.
しかし同じ横になるなら助手席でも
よかったのかもしれない.ちょっと
判断を間違えたかなあ.まあいいか.

睡眠から覚めてぐったりしていると
ちょうど同居のひとがお帰りでした.
お疲れさまー.おみやげに野菜果物.
野菜をさくっと調理して晩ごはんに,
食べ終わったら果物を軽くさばいて
食べます.真っ赤で甘くておいしい.
そういえば今シーズンではじめての
苺だなあ,きゅっと硬いのでなくて
上顎と舌で挟むだけで崩れるような
いい感じの柔らかさで,ふたりして
驚嘆しました.ちょっと高かったと
いうことでしたが,値千両でしたね.

同居のひとは温泉に行ってきたので
お風呂はもういいとのことで,では
ぼくは簡単にシャワーで済ませるか.
もしひとり暮らしだったら,本当に
自分にはなにもしない生活だろうな.

それではお薬服みますよ.ここ数日
眠るのに苦労はしてないので楽観視.
ざくざく嚥下して身体に染み込ませ
おやすみなさい.いい夢を見たいね.

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