昨夜はなかなか眠れず.寝ることを
あきらめてがさごそしているうちに
外が仄白くなってくる.がっかりだ.
氷枕を取り換えて再度就寝.そして
同居のひと日帰り出張を寝床からの
ぞんざいな見送り.肝心なときには
ちっとも役に立たないのであります.
昼頃起床.すでにだらけた生活態度.
そんなには食べたくはないけれども
薬の前には食事を.ラーメンを煮て
ずるずるもぐもぐ.あとは日曜だし
気がねなくひとり満喫.具体的には
だらだらしたり,ごろごろしたりと
多忙を極めております.みなさーん,
ここはツッコむところですよ.指導.
宅配便たびたび.居候君の父上から
同居のひとへの献上品とか,ぼくの
退院祝いとして友人がプレゼントを
送ってくれたりだとか.ありがとう.
この食器はおそらく,ぼくと友人が
通ってた高校の先輩が起こした窯の
出自ではなかろうか.古い想い出が
いろいろ胸に去来する.あのころの
みなさん,元気でやってますかねえ.
ぼくはあの頃から今まで,一貫して
だめっぽい人生を送っていますよう.
ま,駄目は駄目なりになにか手元の
できることをやらなくてはなのです.
たとえばいつまでも病み上がりでは
いられませんし,台所を片づけたり
洗濯をしたり.その行為をする事で
誰かが喜んでくれることをやりたい.
そう思ってるうちは生きててもいい?
夕方過ぎ.また別の友人からお電話.
人生の上で大きな岐路に立っている.
生きる苦しみと老いてゆく悲しみと
病いの苦しみと,死にゆく悲しみと
今の自分と.…生老病死,愛別離苦,
怨憎会苦,求不得苦,五蘊盛苦など.
夏が去る様に冬が来る様に,みんな
逝くのですか.答えは判らないまま
なりわいを生きていく我々の弱さよ.
毅然として,生きることにおびえず
最後まで,まっすぐ歩いてください.
ぼくはなにもできないまま,寝ます.
愛と死をみつめて
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