これから話す物語

遅く起きた午前です.まずは朝から
何をするかを決める.朝というのも
おこがましい時刻ですが,ともかく
それはそれで.自分の部屋の機械に
向き合って首を捻る,同居のひとが
起き出してきて,しばらくゲームを
やっていました.朝は終わっていて
昼なのでごはんを作ってくださいと
指示を受け,ほいほいと台所に立ち
じゅわじゅわと鍋を振る.それでは
はいどうぞ,お召し上がりください.

ぼくはその横で適当なものを食べて
なんだかかんだか過ごしておきます.
同居のひとがゲームを終えて,ふと
出かける支度をしています.今日は
夜は遅くなるんだと言っていました.
それではどうぞ楽しんでらっしゃい.

で,自分の部屋でこつこつした作業.
あと少しで終わるはずなんだけれど
そのほんの少しがうまくいかなくて.
今どこに問題があるのかの見極めが
ついておりません,ぐっと集中して
ちょっとずつ解明していきましょう.

で,同居のひとから電話がかかって
きたのです.時計を見ると二十一時.
五時間とか六時間とか,これはもう
過集中だな.身体に良くないですよ.
お風呂の支度もしていない,さらに
食事もしてなければお手洗いにすら
行ってない.ぼんやりしていたのと
また違う,厭な過ごしかたでしたね.

同居のひとに食べものを買ってきて
もらいました,で,んぐんぐ食べる.
やっと正気に返った感じでお風呂の
支度をします.じゃぶじゃぶ洗って
ぴとお湯を貯める.あとはもう少し,
ほんの少しだけ作業.終わらせたら
書きものをこれもほんのちょびっと.

同居のひとがお風呂から上がったら
ぼくもざざっと浸かりにいきますよ.
息を吸って息を吐いて,のんびりと
体中の筋肉をだらけさせていきます.

お薬服みましょう.決められた量を
しんみりと服んで,ごくっと喉奥へ.
あとはぼんやり,眠気にまかせます.

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