日別アーカイブ: 2022-09-06

これは信じていいことなんだよ

もさり.起きますが,起きただけの
朝でした.こんなことではいけない,
一念発起してコンビニとか出かけて
ちょこちょこと食べものを買います.

もさもさ食べて,おなかいっぱいに
なったところで,病院に向かいます.
今日が通院日,というわけでもない
至って普通の日にのこのこと歩いて
到着,待合室へ.ちょっと混んでて
待ちました.平日の昼はやはり少し
年嵩のかたばかり.ゆっくり待つよ.

名前を呼ばれて診察室へ.あんまり
何も言われず普段どおりの処方箋を
いただきます.では,薬局へと移動.
お薬お薬.こちらも少し待ちますが
平気の平左で慣れたものです.では
しっかり受け取り家へと帰りました.

夕方までどうしよう.夕方というか
本当にいつ出発すればいいのかすら
朧げです.計画が杜撰なので,まあ
早く行くぶんには問題はなかろうと
かなり早めにことこと出かけました.

電子チケットに書かれた会場時刻は
十七時半.その一時間ほど早く到着.
以前はもっとにぎやかだった広場は
往年の頃に比べれば落ち着いたもの.
それでもコスプレさんがいたりして
目にも賑やかだったりします.さて
グッズ売り場を素見して,そこから
ぱらぱらと雨が降ったり.傘さして
木陰に避難.だけども軽いお湿りで
済んだようで,また広場でぼんやり
待ちました.事前に電子チケットに
書かれた識別子に沿って並ぶ.おや,
前から二列目.その後わらっと列が
分かれて,結果的に一番前のうちの
ひとりになりました.杖つきながら
座席の抽選をしてもらうと,なぜか
アリーナ最前列.ステージ砂かぶり.
目の前は重低音響かせますよ,との
気概を張るスピーカーが山のように.
こんな席って,実在するんですねえ.

ただ,この場所に座るということは
アーティストのためにも座れないと
いうことです.みんな盛り上がって
立ち上がりますよね,そりゃあもう.
空気読まずに立ち続けるのは,実は
しんどいかもしれない.だけどこの
千載一遇のチャンスを無駄にしても
いけない.思うところはありますが
素直に喜ぶことにします.開演まで
一時間半あるので,ゆっくり座って
体力を温存しておく.隣りに座った
観客さんはライヴ慣れしてるようで
とにかく開演までの拍手が大きくて
ぼくもささやかながら手拍子をする.

開演.テクノなので低音がぶんぶん
利いています.音の振動で帽子とか
服がびりびり揺れます.比喩でなく.
そして演者との距離はやはり近くて
大迫力です.ほう,とボールなんか
投げたら受け取ってくれそうな距離.
実に幸せな時間を過ごしていきます.
当然立ち上がっていますが,右手は
杖を持っているので拍手ができない.
代わりに右腕をばたばた叩くことで
意思表示.興が乗ったときには杖を
脇に挟んで手を空けて拍手をします.
これくらいの切り替えで進みました.

で,ライヴが進んで体力が削られて
いくのです.杖がとても役に立って
くれます.転ばぬ先の.しがみつき
なんとか二時間ちょっとを完走する.

さて,帰りましょう.ライヴ会場の
そばにある駅は大混雑.うまいこと
くぐり抜けて,ターミナル駅に到着.
はーやれやれ,とホームを歩いてて
急に名前を呼ばれました.え? なに?
振り向くと高校時代の友人がそこに
立っていました.おや,お懐かしい.
同じアーティストが好きだったのは
知っていましたが,まさかこういう
形でお会いするとは.驚きましたよ.

挨拶とごく簡単な近況報告,そして
ツーショット写真を撮って道案内を
しようとしました.一緒に行こうと
言ったのですが,足が悪いのならば
無理はしないで,と遠慮されました.
ではあちらの方角だと思いますので
ここでお別れですね.こんな奇遇も
あるもんなんですね.さて,ぼくも
自分の道を行きますが,進むにつれ
友人に勧めた道が見当違いだったと
いうことに気づく.確かにそちらの
道でも行けるけれど,遠回りですね.
悪いことをしてしまった.ごめんね.

そこからだらだらと家に帰りました.
とりあえずはあせびとの服を脱いで
エアコンで汗を飛ばします.送風機
大活躍です.その後晩ごはんを食べ
お風呂の支度.だるーっと過ごすよ.

今日は一日いろんなことがあったね.
明日はどうなるか,だけどおそらく
今日みたいな日はきっともう来ない.
そんな覚悟をして,おやすみなさい.