Aromatherapy」カテゴリーアーカイブ

専門家ですから

マニアですから,さる筋からカタログなど送りつけられたり
するわけです.今年の秋冬コレクションが充実して来たので
生活の木へ出向いてみる.なにせどれだけネット経由で情報を
収集しても,香りだけはまだまだ伝達不可能な分野ですから.

身体に纏うのではなく香りを楽しむことを主軸として開発した
溶剤抽出の精油が新商品として入荷していたのでひととおり
テスターで香りを試してみる.本当はひとつひとつ試すごとに
間をあけた方がいいのだけれど,堅いこと言わないで適当に.
途中でハーブティーなどいただきながら立ち嗅ぎ.原液なので
希釈しないとわからないのだけれど,むへむへとするような
眉を潜める香りのものもたくさん.個人差もあるのでしょうが
バイオレットリーフはもう嗅ぐもんかと思ってしまった….

あと昔書いたような気がするけれど根っ子系はやっぱりダメ.
バレリアンもロベージも買おうと言う気が起きませんでした.
意外だったのはロータス.とっても上品な香りでありました.
ただしお値段の方もかなりお上品な価格となっているので
やはり購入対象とはならず.1ml3150円….10ml23100円….

ということで切らしていたスペアミントを買う.アロマ系の
資格証明書を持っていくと15%割引なのでちょっとお得だ.
何度行っても忘れられて証明書を出すと驚かれるのだけれど
やはり風貌からはかけ離れていますか.驚くなら覚えてね.

好くもんか

好きな香り嫌いな香り,好きじゃないけど必要な香り,
人間の鼻は意外と正直です.最初は嫌いだった香りも
体調や体質が変わると気にならなくなったり,むしろ
好きになったりすることがあります.精油に含まれる
有機揮発成分が鼻の奥にある嗅上皮の粘膜に溶けて
嗅細胞が出す嗅毛にあたり,嗅神経細胞の興奮となり
神経繊維を電気的インパルスが伝わってゆき脳の中へ
届き,脳内部嗅球,嗅索を経て大脳辺縁系へ到達します.

嗅覚は大脳皮質に知的な解釈を通さず,本能的に身体の
必要とする生理反応に直結することで伝達されるため,
「好きな香りでリラックス」という最近よく見かける
この手の話はあながち嘘ではないのですな.いや本当.

しかし.それでも苦手な香りがいくつもあります.

ジュニパー! 地味に渋いんだよう.心地よくないよ.
プチグレン! 青臭いのは嫌いさ.果実より枝の匂い.
パチュリー! どちらかといえば仏壇系? 少々ツラい.
ミルラ! 苦い苦い苦いっ.燻った煙の匂いでしょう.

そう安くもない値段で買ったけど結局ダメだった
香りのいろいろでありました.プチグレンに関しては
シトラス系と調香するとまだマシっぽいが,まだまだ
個人的趣味の範疇外.その他は瓶を開くことすらも
稀になりました.ああ,逆に大好きだけど切れつつある
スペアミントの精油をどっかから入手しなくちゃなあ.

世間様おいてけぼりのアロマトークこれにて終了.

ペパーミント過剰摂取

目が醒めると同居のひと自力で帰宅していた.朝八時頃の話.
ぼくはまだ夜更かしがひどくて転がって寝ていた.一瞬だけ
おかえりーと出迎えて荷物を整理したはずなのだけれど,
それすらも覚えていないほど激しく二度寝と三度寝を続けた.

いいかげん夜も19時ごろになって来たために買い物に出かける.
夕飯のリクエストは「味の浸みないもの.喉に刺激を与えない
やわらかいもの」という,普段とはまるで違うお題だったので
こちらもとまどいつつ,どうしたらいいのか暗中模索する.

しかし同居のひとはうどんなどを啜ることすらできないほどに
喉がやられていて,下手なものは本当に出せない.そこで
選んだのはだし巻き卵.醤油ベースではなくコンソメベースで
だしを取り,冷ましてから卵を少しずつ溶いてゆく.四角い
卵焼き器に少しずつ流し込み,ひっくりかえし,ころころと
焼き色をつけることなく巻いていく.わりと美しくできた.

しかしこれが同居のひとにはすこし塩辛いという.普段なら
どれだけ塩加減を多めにしても「味が薄い」と言って譲らず
素材の滋味をぶちこわすように醤油などかけるひとなのに.
それほど喉がやられてるんだなあと反省.会話することが
難しい状況なので,どういうケアをしていけばいいのかすら
手探り状態なのです.役立ちたいのにその方法が分からない,
ちょっと滑稽な話ではありませんか.もの哀しいけれども.

病院から帰って来たぶん,夜になって洗濯物をがじゅがじゅ
洗い始める.虫除けのために滴下したペパーミントオイルが
希釈中に手の甲にかかってしまい,しばらく自分の周囲が
薄荷の匂いで充満.ペパーミントの精油には禁忌があり,
寝つきの悪い人は夜に扱うなといわれているというのに.
このところ崩れた生活をしているので,なおさら悪い方へ
転がった気がします.ひとまずよく手を洗っておきました.

バナナの匂い

長いだらだら風呂が好きである.
パチュリとマンダリンをブレンドした香油を浴槽に垂らして
ゆるくてぬるい風呂にるらるらーっと浸かる.
パチュリはむしろ嫌いな匂いなのに,その他のものと
ブレンドするとその主張が消えて穏やかになる気がする.

はふう.ゆっくり浸かったし問題の箇所はしっかりと
身長に揉みほぐしたし,身体も頭も洗ってすっきり.
浴室を出て身体をバスタオルで拭いていると….

バナナの香り? 青くて,甘くて,他の果物ほど
洗練されてない,なんだか野性のような匂いが立つ.

あ,そうか.理解.風呂に入る時にスイッチを入れた
洗濯機のほうからなんだな.洗剤はおそらく人工香料
めきょめきょのものだから諦めるとして,それはそれで
甘いすずらんの香りをイメージさせていた様子.
そこに爽やかに青めの香りを引き出すレモングラスと
カンファーっぽい成分を含むスパイクラベンダーを
適当に垂らしたからだ.甘+青+甘.

…惜しいな.これにバニラの精油か
ベンゾインを加えてたらかなり近かったかもだ.
とはいえ,バナナ味の洗濯物なんて干してたら
蟲さんたちがこんにちはしそうで嫌だなー.

ひとまずすすぎまでで止め,あすのすすぎと
脱水でなんとかするー.やれやれ.

たからのもちぐされ

今のところに引っ越してきてもうすぐ一年になりますが,
昆虫が嫌いなので庭には一切かかわらないことにしてました.
半年に一回くらい業者の人が草刈りに来てくれるのでそれまかせ.
まあ前に住んでた人がよほど好きだったのか,いくつかの花は
最初から植えられてました.紫陽花とかカラーとかきれいだったし.

今日ほぼ初めてまじまじと庭へ出てみたのは,なんか見たような
植物が生えていることに気がついたから.…よく見ると,
メリッサが伸びている.ローズマリーが植えられている.
庭の一角をゼラニウムが覆っている.

…気づかなかったのはアロマテラピー者として失格ですか.
他にも探すとあるかもしれないけれど虫に襲われたので逃げる.

全部入り。

『アロマテラピー図鑑 オイルとハーブの基本がすべてわかる』を衝動買い。
かなりレアな(あるいはそう思っていた)精油の情報が
ガンガン載ってて面白い。

初心者向け・慣れてきたら・上級者向けでカテゴリを
分けてくれてたら読みやすかったのかもしれないけど、
全部一律に五十音順で並べたこの形式もまあアリだと思う。

しかしこの本を知ってしまったがためにまた高価な精油を
衝動買いしそうな…。おかねためなくちゃね。

新商品ラインナップ

生活の木、新商品が追加されてるらしいのでさっそくリスト拝見。

…なんというか、これまで嗅いだことのない香りってのは
説明しにくいし説明を理解しにくいよね…。
これまでテスターで試したり自分ですでに持ってたりする
精油については解説を読むとほほうと思えるんですが、
手にした事のないものだとなんともかんとも。

今回の追加アイテムのなかでよーわからんのが
ロベージバレリアン。単に自分の見聞不足なんですが。

しかしこれまで植物の根から取れる精油で個人的趣味に
合致したものってないので、この二つは苦手かもと推測。

で、バレリアンって北朝鮮原産なんですな。いやなんとなく。
それより食糧を植えろよとか思うんですが余計な世話か。