死にきれぬぼくに譬えなどなくて

アラームで起床.でもまだぼんやり.
アラームは何度も何度も鳴って来て
ぼくを急かしてきます.ああ,もう,
判りました.ちゃんと起きましょう.
わたわた着替えてしっかり支度して
お出かけです,でもまだとても眠い.

まずは病院.外は雨でも,行かねば
ならないのですよ.しばらく待って,
施術室に呼ばれる.座って,姿勢を
確認されて,その後は痛みの場所を
探るために横になる.ああでも眠い.
寝落ちする,だけどそこはプロの腕,
落ちきらないように声をかけられる.
だけど話題に興味がなくてあんまり
効果がない.とすぐに話題を変えて
なんとか凌いでいく先生.なんとも
しなくていい苦労をさせてしまった.

その後ぐるぐる巻きにされ,温かい
パッドを当てられる.ああ,眠いね.
ぐったりしたまま会計を済ませたら
すぐには動かずいったん椅子に座り
ちょっと眠気を晴らしてゆかないと.
しばらく寝ていたような気もします.

その後病院の向かい側にある薬局へ
移動して,おととい渡されなかった
お薬手帳を入手.これで夕方からの
病院に行ける.安心してコンビニへ,
買い物をしてからさらにぬすぬすと
移動します.到着すると並々ならぬ
雰囲気です.作業が溜まってるので
お茶をひとくち飲んだら始めますよ.

むにむにむに.やれることをやって
手を進めたいのですが,なんか急に
話を振られたりもする.いや,今は
その時じゃないでしょう.しばらく
集中させてください.とか思っても
がつんと言えない生まれつき気弱な
性分でございます.中途半端に終了.

昼過ぎからは声をかけられることは
ないでしょう,物理的に離れるから.
いないうちにさっさとやっつけます.
その甲斐あってなんとかいけそうな
ところまで漕ぎ着ける.よかったね.

さて,また移動して病院に行かねば.
電車とかに乗って遠くまで.そして
到着し,待合ロビーでふにゃふにゃ.
なかなか名前が呼ばれません.もう
誰も残っていない.最後だったのか.

そういうわけえ誰もいないロビーを
横切って診察室へ.あれやこれやと
現状を報告.ぱっとしないですねえ.
睡眠の状態もあまりよろしくはなく
改善のための薬をたくさん処方して
もらいます.ええ,いつものやつで.

薬を受け取って,お薬手帳も違わず
受け取って,ではごんごん移動する.

贈り物を求めて百貨店へ.なにぶん
大きな建物なので,迷いそうですが
過去に来たときの細い記憶をたどり
目当ての店を探し出す.さて品物を
見ていると,思っていたカテゴリの
ものがない.店員さんに尋ねますが
あのすみっこのエリアにありますと
いうばかり.まあ,そこでも充分に
選択肢はたくさんあったのですけど.

そこで買い物を済ませてから,次に
別のお店へ.おいしいものを贈ると
喜んでいただけるだろうか.そんな
思いを込めて,贈答用の箱に包んで
もらいます.いやしかし,重たいね.

地下のサービスカウンターに出向き
紙袋をいただく.無料だというのを
知らなかったので,お値段は,とか
訊いてしまい,ぽかんとした時間が
一瞬発生する.いえいえ,と紙袋を
渡されて,みしみし詰め込みました.

さて,家に帰ります.途中で連絡が
ありまして,同居のひとは今日の夜
食事制限があり普通のものを食べる
ことができない.なのでぼくは駅で
ひとりごはんを外食で.これはまた
珍しい.ひとりごはんはだいたいは
家で食べますから.で,食べ終わり
店を出て,帰ろうかと思いましたが
さっきもらった紙袋の把手の部分が
破れてしまい,持ち歩くのが困難に.

ではタクシーを拾おう.待合場所の
椅子に座って,ぼんやりと.だけど
なかなか来ないので,電話をかけて
呼んでもらう.さて,予約した車が
他のひとに取られてしまう.ぼくが
もたもたしていたのが悪いのかなあ.
しょうがないのでもう一回呼びます.
この時点で三十分は超えていました.
まあ待とう.今度こそは逃さないで
乗せてもらい,家までワンメーター.
駅に着いたのが十九時,タクシーに
乗れたのが二十時半.やれやれです.

家へと到着です.まったりしていた
同居のひと,お風呂に入りたいとの
ことです.はい,ではすぐお風呂の
支度をしましょう.だぶりだぶりと
お湯を抜いて入れて,しばらく待つ.

自分の部屋に戻ってちゃこちゃこと
作業をしていたら,遠いアラームが
聞こえました.湯が張れたようです.
よかったね.どうぞお風呂に入って
くつろいでください.ぼくもあとで
入ります.もうゆっくりしましょう.

さて服薬しなくては.ピルケースの
充填は明日しかタイミングがなくて,
今日はもうぐたっと寝ることにする.
おやすみなさい,遥かかなたへ夢を
飛ばして,今日の自分を労いますよ.

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