ずーん．朝起きることもできなくて
なぜか寝床を抜けてリビングの方へ
位置を変えたらしい．そうしている
あいだに同居のひとが起きたらしく
大丈夫かと声をかけてくれる，むう，

高橋幸宏が亡くなったよ，とさらに
声をかけられる．飛び起きる．ああ，
やっぱりだめだったか，悲しくなる．
もう今日はこれ以上何もしなくない
思いです．同居のひとが温泉にでも
行こうよ，という声をかけてくれて
その言葉はありがたいのですけれど．
そばにいたいのも事実ですが，その
折衷案としてぼくも乗っけてもらう．
ただし，ずっと寝てました．途中の
休憩も，目的地も温泉保養もずっと
悲しみから眠り倒しておりましたよ．
同居のひとには心配をかけましたが
夕方くらいからようやく起き上がり
人間的な行動をする．どうもでした．

途中で晩ごはんにお店に立ち寄って，
そういえば今日は食事をしていない
ことに気づく．食べられる体である
自分に感謝しなくてはならない，と
思いながらスプーンを手に取ります．

家に帰って，ぼんやりと．それでも
書く手は止めない．日々を削り取り
書き残していくのが自分の願いです．
お風呂の支度をして，そこからまた
自分の部屋でちょっとしくしくする．

ともあれ，明日はやってくるのです．
寝なくては．寝て体力をつけないと．