「あなたがね,やればできる時はもう終わったの」

ぐっとり重い気分で夜を明かして朝.
そこはかとなく残る気分を振り切り
朝の支度をする.同居のひとは無事
さくさくと朝食を取り出かけました.

そのさくさくっぷりとはかけ離れた
自分のうじうじっぷりはいつまでも
心の底にこびりついており,なにも
できやしない気分です.しかれども
気分だからといって何もしないのは
より悪い,とかなんとか思うのです.

友人とメッセージを交わし,続いて
電話でしばらく話す.お互いあまり
調子がよろしくないみたいなのです.
将来を悲観したりしてもしかたない,
なんてことは判ってはいるのですが
そんなにさばさばできもしませんし.

お昼から夕方にかけては鬱屈とした
時間を過ごす.いっそ眠ったほうが
楽なのにね.いじけてばかりじゃあ
なにも産まれないのにね.なのにね,
どうしてもどこにも行けないのです.

同居のひとは今日は遅いらしいので
ひとりごはんにします.食事くらい
気負って食べなくては,未来がない.
鍋をぐつぐつさせて暖を取りながら
晩ごはんを作る.粗雑に食べて終了.

ストーブの前で頭をぼんやりさせて
うつつをぬかしてしまったり,また
まぶいがぬけてしまったり.ふっと
息を抜くとそのまましおれそうです.
お薬服んでいずれごまかしましょう.

お風呂の支度をして,ぐじゅぐじゅ
しながらまた明日のスケジュールの
調整をします.頓服ではなく通常の
お薬も服んで,おふとんに沈みます.

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