心しか持たない

世間がにぎにぎしい連休,それでも
ぼくは毎年この時期に精神を歪ませ
ごろんごろんと懊悩します.今年も
また同じ季節.同じ心がやってきた.

ここでその懊悩を詳らかにしたとて
いまさらなので,今日はまた一日中
ぐったりしておりましたよ,とだけ.
あと少しでこの季節も終わるのだと
言い聞かせながら.じっと耐えます.
終わりなき日常も終わるご時世です.

それに加えて同居のひとも熱を出し
ふたりでうんうんうなっている状態.
お互いに支える部分を支えて生きて
ございます.昼ごはんを食べた後は
同居のひとは汗をかきながらずっと
寝てました.ぼくは邪魔にならない
場所で,自分を統御するのに精一杯.

夕方を過ぎて同居のひとを起こして
晩ごはんの準備,もぐもぐさせたら
後かたづけ.ぼくはなんかおなかが
普段よりもさらに重くてぐったりと
しております.そんな時に,不意と
美しいものをみると涙が流れてきて
気持ち悪い.こういうことはむしろ
日常において感じたいことであって
心弱い時にだけ泣くだなんて卑怯だ.

感じたことを淡々と重ねていくだけ,
それだけで大丈夫な人間になりたい.
願うだけではなく努めて生きていく.
どうやったらそうなれるのかは不明.
不明だけれども近づいていきたいね.

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