月別アーカイブ: 2004年9月

日々,忘れてゆきます

書かなくちゃいけない書類.書かなくちゃいけない
手紙.毎日いろいろな文章を書いているはずなのに
ペンを手に取ることはほんとうに少なくなりました.
漢字を忘れるのもつらいけど,手紙が疎遠になって
友人とのやりとりも減っていくのが淋しいのです.

その友人は断固として手書きにこだわり,文字学を
学びに研究生となったこともある筋金入りのアレです.
彼の文字は流麗で,心に歌を力強く語りかけてきます.
さまざまな書体を身につけることでどのような装丁も
思いのままというとてつもないひとです.最近やっと
携帯電話のメールをぽちぽち打つようになりましたが,
基本はすべて手書きの手紙という愛すべき人物です.

彼からの手紙が来ると,とてもうれしくてこちらも
返事を書かなくてはなあ,と思います.しかしそれは
忙しさにまぎれてしまい,用意した便箋は結局いつも
鞄の中で変な方向に折れて使えなくなってしまいます.
すべては自分のものぐさが原因なのですが.うちには
プリンタもないので,電子文字を家で印刷することも
ままなりません.不義理ばかりが続いてしまいます.

目の前の便利なにぎやかさに慣れてしまうと,もっと
大切なものを忘れてゆくのかもしれません.明日また
ぼくは便箋とペンを買うつもりです.封筒もちゃんと
用意してあります.あとは奮い立つだけ,のはずです.
誠実な気持ちもかたちにしないと伝わらないからねえ.

Forbidden!

ヌヌネネヌヌネノとぷりんぷりんぷりんてぃんを
職場で流すのを禁じられました.あたりまえか.
単に現在やってる仕事のデザイン関係のひとに
「配色の整合性については参考になるページが
こんなんあるよー」と見てもらったんですが….
その時そっとボリュームをあげたのは秘密さ.

そんな小粋な冗談もさしはさみつつ,いくつかの
仕事についてのミーティングをしているわけです.
ぼくはデザインもできないしプログラムも組めない
どーしよーもない人間なので,非力な分だけせめて
アイディアを出したり意見を聞いたりまとめたり,
相手の中にあるもやもやした構想をたぐりよせて
一緒に考える,というようなことをしております.
あとはムードメーカーということで許してください.

台風の影響で頭がぐるぐるしてたことについては
もう書くのも飽きましたー.本当に絶望的に目が
回るんですよ.内科皮膚科精神科整形外科泌尿器科,
それに加えて耳鼻咽喉科も足しますか? もっとも
花粉の季節になると毎年お世話になるんですけど.
そろそろ病院代もすごいことになりつつあるので
少々ガタが来たとしてもしばらくは耐えてみよう.

食材泥棒と探偵と証言者と驚きの真相

冷蔵庫にあると思っていた昨日拵えたきらず煮が
影も形もない.というか食った後の皿が丁重に
洗い桶に漬けてある.こんなことをする犯人は…
おまえだっ! ええっまさか! そうです実は私が
犯人だったのだよわはははは.はい,全部ぼく.

このところきちんと決められた時刻に薬を服んで
いるものの,生活態度まで改まったわけではなく
むしろそのへんはどーでもよくほどよくカオス化.
薬を服む→正常な判断力と記憶力を欠損→そして
そのまま酔っ払い状態で「なにか」をやらかす.

「なにか」の内容は日によって異なり,いきなり
ちまちまとデザートを作ったり,機械に向かって
悪態をつきながらその場で力尽き寝込んでたり,
目が醒めたら机の下だったとか,目が醒めたら
シャツを脱いで腹が冷え冷えになっていたとか,
朝食のシリアルをストック瓶ごと喰い尽くしたり
よからぬオークションに無理無理で参加してたり
なんかもう大変みたいです.もしもこれが本当に
ひとり暮らしだったとしたらば,もっと破天荒な
ファンタジーに発展してるかもしれませんね.

いやー引き留めてくれる人って大切だー.そして
今薬を服んで2時間くらい経ちます.楽器教則本を
たらたら流し読みしてます.いつの日か箱を開けて
大音量でぶんちゃかやらかさないかと不安です….

ハイヨロコンデ

今日は仕事の途中でタイムカードを切り,そっと
抜け出す.のこのこ歩いて坂を登り,人まばらな
大学を通り抜ける.大学祭が近いためか看板が
林立し,その中に安田大サーカスがやってくると
書いてあった.実行委員会いい仕事してますな.

坂を降りて病院にたどり着く.台風のさなかでも
幸い雨がやんでいる時間帯でよかった.しばらく
ロビーで待っていると名前を呼ばれて診察開始.
検査の結果は値はすべて正常値,クラミジアも
淋菌も検出されず陰性.よし,性病にはかかって
いないらしい.キレイナカラダOK.ただし,まだ
腎臓か前立腺に炎症がある可能性があるので,
抗生物質を服みながら様子を見,10月の頭には
CT スキャンの予約もとってある.やれやれです.

またぽてぽて歩いて職場に戻る.まるでなにも
なかったかのように自分の席へ.ていうかなぜ
この時間に誰もいませんか.食事中とかいう札が
挙がっていたりするし.徐々に人が集まりだして
みんなコツコツと仕事.さてあと少しで定時,と
いう時に社長から電話.プレゼン用のサイトを
ひとつ作ってくださいとのこと.はあ,それでは
期限はいつまででしょうか? と訊くと,今日中に
仕上げてほしいとのこと.帰宅→食事の用意と
立てていた予定が….さ,仕事しましょうかね.

依頼されたらバリバリと.HTML 一枚くらいなら
手打ちでガチガチ打ちます.まったくのゼロから
ウソで一本コラムを書くようなもんです.そりゃ
もう喜んでー.ということでガリッとバキッと
メキョッと,はいできあがり.よし,原稿だけは
15分で仕上がりました.動作確認して,あとは
チェックしてもらい.30分残業で帰りましたとさ.

解決はしません

解決しない問題は「解決しません」と言うのも
ひとつの解法だと思う今日この頃.なーんにも
答えないよりはよほどマシです.なんとなく.

仕事が終わって自転車でスーパーまで出かけて
買い物して帰ってごはんを炊いて野菜を刻んで
ダシを取って炒めて煮つめて,ひと段落つくと
もう20時を軽く越えている.やっぱりこの時間で
楽器の練習は無理っぽそうだな.ということで
おとなしくごはんを食べる.豆腐とあげさんの
味噌汁と,鶏肉ときらずの煎り煮.実は最近まで
きらず=おからと知らなかったので,おからを
原料にした「きらず揚げ」という煎餅のことを
よくわかっていなかったのは秘密にしておこう.

腹もくちくなったところで皿洗い.こんなふうに
普通の生活が普通にできることって,幸せだねえ.
生きているとそれだけでいろいろあるけれど,
今の自分に解決できない部分はじたばたせずに
いったん寝てから考えよう.その方が健康的です.

ビシッとひとこと

はいー.社長からスケジュールに関して了解した旨と
「今後こういう事故があったら,復職は難しいので
しっかりしろよ」という意のメールが届きました.
確かに,今回の事故の件に関しては自分が全面的に
悪いので,自己コントロールさえしっかりしてれば
避けられた事態です.以後気をつけますほんとに.

その他はやるべき仕事内容の確認,プラス企画の
提案とかとか.なんか新しい仕事が降ってくるかも.
必要とされるのはありがたいことです.ましてや
わざわざぼくに合わせた仕事を企画してくれるなら
それに対応するためにも体調整えておかないとね….

あとは別企画についてたまたま開発側とデザイン側が
珍しく居合わせたので,その場で簡易ミーティング.
そのうちちゃんと招集しましょうね,メンバー全員.

うずくまる白い巨体

朝一から病院.予約が取れなかったのでとても非常に
まったくすばらしく強烈に長々と待たされる.最初に
受付をした時点で2時間くらい待たされるということは
確定していたのだけれど,ヒマつぶしにと思って買った
週刊誌も読み終わってしまい,そのまま…うつらうつら.

「なかむらさん,なかむらさん」と声をかけられた時は
待合ロビーのソファにナナメに座り,うずくまったまま
寝ていました.さらに揺さぶられて起こされました.
相当まぬけな状態だったのではなかろうかと思われます.

さて頭の傷は先々月の,7月20日のせいくらべ.なんか
傷口はもうほとんど塞がっているので,あとはなかなか
生えて来ない髪の毛の話になる.いったん別の先生に
見てもらいましょうか,とベッドで横になったままで
しばらーく放置.ぐーすか寝てしまっちゃいますよ?

最初の先生は植毛か,全身麻酔で体のあちこちから
頭に皮膚を移植する手術を提案されていたのですが,
今度の先生は「毛穴部分に黒い点が見えますね.今は
枯れてるけど,これなら生えて来るんじゃないかな」と
前向きな診断をしてくれました.とはいえそれが絶対と
いうわけでもないので,まだまだ様子見ということに
なります.気がねなく帽子を取れる日はいつかなー.

おネガいやから

頭おもーい.瞼おもーい.なんか台風が近付いて
いるという話だけれどそれが影響してるのかねえ.
ネガティヴな状態でもさもさと仕事してましたよ.
幸いにも雨には当たらなかったけれど明日はどうも
午後から降ると言う話らしく,鬼が笑うほど憂鬱.

上司と連絡を取って明日の通院に伴う午前欠勤を
許可していただく.ホントにいろいろと便宜を
計らってくれて,感謝しながら生きておりますよ.
とりあえず明日〜,ということで仕事をあがる.

ざくざくと晩ごはんの支度をしながら,それでも
まだ首とか重いし.なんか今日は張りのない一日.

そこへも増していらんサイトを見て目がくらくら.
ここここの音に被曝しちゃってもう倒れそうです.
さらに変な核融合起こしてこんなことになってるし.
まだまだぼくの掴み切れない電波が数多くあります.

健康ってむずかしい

20枚くらいの領収書を眺めながら,明日明後日をどう
動くかのスケジュールについて考える.領収書には
今後の来院予約票もくっついてるのです.仕事はもちろん
あるのだけれど,病院にも行かなくちゃいけないこの体.

特に明日は予約無し,飛び込みで来てくださいとの指示.
予約はいっぱいで取れないという話だったので仕方なく.
明後日は予約はあるものの14時30分という中途半端な
時刻設定.どう動けばいいんだろう,こういう場合には.

ひとまず社長に「これこれこういうスケジュールで
通院する必要があるので,午後からの出社になったり
朝から来るけど早退になる可能性があります」という
情けないメールを出しておく.本当にとほほな気分.

ところにより,感傷

大学の友人と憂さ晴らしカラオケにご招待されたので
晩ごはんの支度を整えてから,歌いにいきました.

「二時間の御利用料金でフリータイムシステムに
切替えることができますが,いかがいたしますか?」
「いや,二時間で終わります」.明日も仕事だし.

本日のメインテーマは「知らない/うろ覚えの曲を
恥ずかしがらずに歌ってみる」であります.ここで
少しはレパートリーが増えればいいかなあ,という
心黒さもあるのですけどね.未完成な歌を歌うのも
相手に失礼なので,ときどきはネタも取り混ぜつつ.

しかし途中から懐かしい歌が増えて来て,友人が
「ああ,俺って年取ったんだなあ」としんみり.
季節も季節なので「秋からも,そばにいて」とか
「秋冬」とか「秋の気配」とかそんな感じです.
いろいろ琴線に触れたらしく,せつなげだった.

お互い年を取ったねえ.初めて音楽に触れて
今まで,何をやってたんだろう? という問いに
「勉強してたんちゃう? 」と直球を投げると
参っていたようです.まあまあ,年を取るのは
ステキなことです,そうじゃないですか.ね.

22時すぎには健全に自宅へ帰る.きちんと夜の
薬を服んで,明日も会社に行かないとだよ.