日別アーカイブ: 2004-07-27

職場まるごとお見舞い

なんとなく気合いの抜けた朝.午前中はシーツの交換,そして清拭.
入院して今日まで風呂に入ってなかったので,なんとかしてくれろと
頼んだら,とりあえず医師と相談.結果シャワーすら許可が下りずに
清拭になりますとのこと.これまで体力を摺り潰しながら観察していた
例では,おじーちゃんがカーテンに包まれ,複数の看護師のひとびとが
よってたかってなにかしている,というもの.なんだろうわくわく.
しかるのちに自分の番が来た.「なかむらさんは自分でできますよね」と
たらいに湯とタオルを渡されただけだった.ちぇ.結局醜態を晒さぬよう
他者への配慮としてカーテンを周囲に引き,自分の体をぐいぐい拭う.
本当は体も頭もざんざか洗いつくしたいところだが,そういうわけにも
いかないのでのろのろきゅきゅ.所詮は何もしないよりはマシ程度.
自分の体なのでうれしくもたのしくもなんともありませんでした.

午後から同居のひと来訪.下着とかワイシャツとか帽子とか.そういえば
こんなに長く帽子をかぶっていない時間なんて久しく過ごしてない.
逆に看護師のほうが帽子率100%であるなあ.恐れ多くてかぶれませんよ.

親のひとたちも毎日来ていたのだが,今日実家へ帰るそうで.
同居のひとが車で送るという話だったのだが連絡がずれていて
なかなか来ない.これから2時間くらいかかるとのこと.帰る時に
食事を,と考えていた同居のひとは間が持たないとかでコーヒーとか
プリンとか食ってました.ついでに今回の騒動の最初の方を一緒に
検証したりいろいろ.両親のひとも無事到着し,三人連れだって
出てゆく.それとすれちがいで友人がやってくる.家が近いことも
あってか,よく来てくれてうれしい.いろいろありがとうなどと.
仕事の話では「会社に戻っても椅子がなかったらどうしよう?」と
ぼやくと,それは冗談もほどにしろとか.ベッドの上で書き貯めた
妄想文書があるので,それを研究材料にして調査のひとつもするか.

晩の食事を終えて和んでいると,たくさんのおともだちがお見舞いに
来ていらっしゃいます,と看護師さん.いっぺんに入れちゃうと
病室が騒がしくなるからよければロビーまで出て,とのことで
行ってみると,職場から抜け出てきたようにみんなが揃い踏み.
総勢6人,みんな元気そうでなにより.と病人のいう台詞じゃないな.
酸素ボンベ担いで出ていったのでみんなびっくりしたようだけど,
これが現状なのであきらめてください.ということで電波な発言を
ごじゃごじゃとまきちらす.ネタということにしたいらしい.
最初はみんなもこわごわだったが最終的には笑ってくれたものと
考えておきたいらしい.それがせめてもの優しさと思ってくれい.

お見舞い終了.夜の点滴の時間.が,しずくが途中で止まる.
この病院の点滴は血管にあらかじめいつでも挿せる外付け血管を
設置して,点滴の時にはそこからぷちっとやるタイプなのですが
その大元がずれちゃったようです.再度挿し直すことになる.
しかしぼくの血管は細い上に脂肪層がみっちりのってるので
並大抵のことでは見付からないのですよ.困ったことであります.
看護師と医師が数回かけてダメで,最終的に挿された場所が
右手の甲.外付け血管は固定式なので,おかげでペンが持てない.
酸素タンクを操作するのもしんどい,というか危ない.うんもう.